野外での活動を支援する場合は、安全な環境を整えることが大事です。子どもたちのチャレンジは支援したいけれども、無防備な大自然との共存は野外活動の本質を見失っています。

1. 事前準備

  • 天気予報の確認:活動前に最新の天気予報を確認し、急な天候の変化に備える。
  • 避難場所の確認:近くの避難場所や安全な建物、避難経路を事前に確認しておく。
  • 装備の準備:防水加工された服装やバッグ、緊急用のレインコート、携帯電話の防水ケースなどを準備する。

2. 豪雨発生時の対応

  • 迅速な避難:雷鳴が聞こえたり、雨が急に強くなった場合は、速やかに避難場所へ移動します。特に高い場所や開けた場所からは離れる。
  • 川や湖からの距離を保つ:水辺は増水や洪水のリスクが高まるため、距離を保つ。
  • 安全な場所の確保:近くの建物や車の中など、安全な場所に避難します。避難場所がない場合は、低い姿勢を保ち、できるだけ開けた場所から離れる。

3. 豪雨中の注意事項

  • 低い姿勢を保つ:雷が鳴っている場合、できるだけ低い姿勢を保ちます。金属製の物や大きな木の近くにはいないようにする。
  • 携帯電話の使用:携帯電話は緊急時に必要ですが、雷が近い場合は使用を避ける。
  • 群れずに分散:グループで行動している場合、一定の距離を保ちながら避難する。

4. 豪雨後の対応

  • 状況確認:雨が止んだ後、安全が確認できるまで移動を控える。道路や橋が流されている可能性もあるため、注意が必要。
  • 体調管理:濡れた服を早めに乾かし、体温低下や風邪に注意。必要に応じて乾燥した服に着替え、温かい飲み物を摂取。
  • 連絡手段の確保:活動の関係者や家族に無事を連絡し、今後の対応を共有。

特に危険な場所について、山、海、公園の各シチュエーション

山のケース
  1. 渓流や河川の近く:急な増水や鉄砲水の危険があります。豪雨時には水位が急激に上昇し、流されるリスクが高まります。速やかに安全な場所に誘導。
  2. 崖や急斜面:土砂崩れや崖崩れのリスクが増す。特に豪雨によって地盤が緩むため、崩壊する危険性がある。大雨の兆候が見られた場合、早めに崖や急斜面から離れ、安全な場所に避難。豪雨後も土砂崩れや崖崩れのリスクが残っているため、周囲の安全を確認。崩れた土砂や倒木がないか注意し、安全が確認できるまでは、無理移動は避ける。
  3. 山道や狭い谷:豪雨により水が集まりやすく、流れが速くなるため、足を取られたり流される可能性がある。豪雨の兆候が見られた場合、早めに山道や狭い谷から離れ、より安全な高台や開けた場所に避難。そのとき、水が集まりやすい谷や山道を避け、できるだけ平坦で水流の少ない道を選ぶ。グループで行動している場合は、連絡を取り合い一緒に避難。単独行動は避ける。防水加工された服や防水ケースに入れた携帯電話を持ち、水に対する準備を整える。
  4. 緊急事態の対応:万が一、流されそうになった場合、木や岩などにしがみつき、流れに逆らわず身を守る。安全が確保できたら、携帯電話で救助を要請し、現在地を伝える。不慣れな子どもを連れての野外活動で、ゲリラ豪雨の発生が懸念される時期においては、携帯電話の通じない場所はあらかじめ避けておく。グループで協力しながら避難し、お互いに安全を確認し合う。
  5. 安否確認:グループ全員の安否を確認し、連絡を取り合う。必要に応じて、救助隊に連絡。
海のケース
  1. 浜辺や海岸線:急な高波や高潮による浸水の危険がある。雷が発生することもあり、開けた場所では雷の直撃を受けやすくなる。
  2. 防波堤や桟橋:高波によって水が越えてくる可能性があり、滑って転倒したり海に流される危険性がある。高波を見に行くのは回避すべき。防波堤などで活動する場合は、ゲリラ豪雨の有無にかかわらずライフジャケットの装着は必要。

広い公園で活動していたケース

  1. 低地や窪地:雨水が集まりやすく、急激に冠水する可能性がある。避難が遅れると水に囲まれてしまうことがある。遊具などで夢中になって遊んでいる場合があるので、「ゲリラ豪雨」の危険性については、子どもたちにも協力してもらえるよう依頼。
  2. 大きな樹木の下:雷が発生した場合、樹木が雷を引き寄せる危険がある。また、強風によって枝が折れて落ちてくるリスクもあるので安全な場所ではない。
  3. 開けた広場:雷に対して無防備な状態となり、特に金属製の遊具やベンチの近くは一次的な避難場所としても選ばないようにする。可能な限り、建物の中まで早めの移動を心がける。

ゲリラ豪雨による被災は増加傾向にある

図 全国の1時間降水量50mm以上の大雨の年間発生回数の経年変化(1976~2022年)
棒グラフ(緑)は各年の年間発生回数を示す(全国のアメダスによる観測値を1,300地点あたりに換算した値)。太線(青)は5年移動平均値、直線(赤)は長期変化傾向(この期間の平均的な変化傾向)を示す。

気象庁:全国1時間降水量50mm以上の年間発生回数

引用:https://www.zenrosai.coop/anshin/hosho/37121.html

「雷」の際の記事も一緒にご覧ください!https://campnurse.jp/890