「川の事故」のニュースはなくなりません。だからといって川遊びをしてはいけないのではなく、川のことをよくわかったうえで「川遊び」を楽しみたいです。
https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20220711a.html
川のリスクと対策
- 溺れるリスク
- 深さが不均一な場所や急に深くなる場所での溺水
- 強い流れや急な流れによる流されるリスク
- 冷たい水による筋肉の痙攣や体温低下
- 滑りやすい場所での事故
- 岩や石が滑りやすい場所での転倒や怪我
- 水草や藻による滑りやすさ
- 水質による健康リスク
- 汚染された水による感染症(バクテリアや寄生虫)
- 化学物質や廃棄物による健康被害
- 天候や環境の変化
- 突然の雨や雷による危険
- 天候の急変による急激な水位の上昇
- 動植物によるリスク
- 水生生物による咬傷や刺傷
- 危険な植物によるかぶれ
対策
- 溺れるリスクへの対策
- 常に大人や観察者が近くにいること
- 子どもたちに適切な泳ぎ方と水遊びのルールを事前に教える(遊んでよい範囲を決める)
- ライフジャケットを必ず着用させる(股ベルトのあるもの)
- 深さや流れを事前に確認し、安全な場所を選ぶ
- 滑りやすい場所での事故防止
- 滑りにくい水靴を着用する
- 滑りやすい場所を避け、歩く際は慎重に足元を確認させる
- 子どもたちに無理な行動を避けさせる
- 水質による健康リスクの軽減
- 水質を事前に確認し、汚染が疑われる場合は避ける
- 水遊びの後は必ずシャワーを浴びる
- 天候や環境の変化に対する準備
- 天気予報を事前に確認し、悪天候が予想される場合は中止する
- 緊急時の避難場所を事前に確認し、子どもたちに説明する
- 突然の天候変化に備えて迅速に避難できるよう準備しておく
- 動植物によるリスクへの対応
- 子どもたちに危険な動植物について事前に教え、触らないように指導する
- 水遊びのエリアを事前に確認し、危険がある場所は避ける
- 咬傷や刺傷が発生した場合は速やかに応急処置を行い、必要に応じて医療機関を受診する
ゲリラ豪雨とダムの放流
1. ゲリラ豪雨によるリスク
ゲリラ豪雨とは、局地的に短時間で激しい降雨が起こる現象です。特に川遊び中には以下のリスクが伴う
- 急激な水位の上昇
- 川の上流でゲリラ豪雨が発生すると、下流の川の水位が急激に上昇し、洪水の危険が高まる。
- 水位の急上昇により、流されるリスクが増加し、特に子どもや泳ぎが得意でない人は溺れる可能性が高くなる。
- 強い流れの発生
- 急激な降雨は川の流れを強くし、通常時に安全だと考えられる場所も非常に危険になる。
- 急流は人を押し流し、怪我や溺水のリスクが高まる。
2. ダムの放流によるリスク
- 急激な水量の増加
- ダムの放流が行われると、川の水量が急激に増加する。事前の予告があったとしても、その情報が現地にいる全員に伝わるとは限らないので、取り残されている人がないか確認する。
- 放流による急激な水位上昇は、逃げる時間を与えないほど速く起こることがある。
- 流れの変化
- 放流によって流れが急変し、穏やかだった川が一瞬にして急流になる。
- 放流の影響で水中の障害物が動くことがあり、これにより思わぬ怪我をする可能性もある。
対策
- 事前準備
- 天気予報を確認し、ゲリラ豪雨や悪天候が予測される場合は川遊びを中止する。
- ダムの放流予定を事前に確認し、放流の可能性がある場合は安全な場所で遊ぶ。
- 現地での対応
- 川遊び中も天候の急変に注意を払い、暗雲や雷の兆候が見えた場合は速やかに避難する。避難場所をあらかじめ決めておく。
- 放流のサイレンや警報が聞こえた場合は、速やかに高い場所に避難する。
- 安全ルールの徹底
- 子どもたちには事前に天候の急変や放流のリスクについて説明し、異常があった場合は指示に従って行動するように伝える。
- グループ行動を徹底し、常に指導者が状況を確認する。
参考:国土交通省 異常豪雨の頻発化に備えたダムの洪水調節機能と2情報の充実に向けて(骨子)https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/chousetsu_kentoukai/dai02kai/dai02kai_siryou4.pdf
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