血糖値管理

  1. 定期的な血糖値測定
  2. インスリン注射と食事のタイミング調整
  3. カーボカウント(食事に含まれる炭水化物の量を計算)

食事と間食

  1. 適切な食事の準備
  2. 適切な水分補給
  3. 低血糖を防ぐ間食(例:グルコースタブレットやジュース)

緊急時の対応

  1. 緊急キットの準備:グルカゴン注射キット、緊急連絡先リスト、医療情報カード(血糖値管理やインスリン使用の指示書など)を持参。
  2. 低血糖対策:活動中に低血糖の兆候が見られた場合、迅速に対処できるように準備しておく。

環境への配慮

  1. 気候や環境条件の確認:事前に気候条件を確認し、適切な服装や装備を準備する。
  2. 適切な休憩の確保:長時間の活動には定期的な休憩を取る。
事前の打ち合わせと教育
  1. スタッフへの教育:参加する全てのスタッフがⅠ型糖尿病に関する基本的な知識を持ち、緊急時の対応方法を理解していることを確認。
  2. 子どもとの事前打ち合わせ:子ども自身が自分の体調管理できるように、事前に活動内容を説明する。

便利になった技術も理解しておこう!

インスリンポンプ

  • インスリンポンプ:
    • インスリンポンプは、小型の携帯デバイスであり、持続的に皮下にインスリンを投与します。基礎インスリンとボーラス(食事時や血糖値修正時の追加インスリン)の両方を正確に調整でき、血糖値の安定性が期待できる。

血糖測定技術

  • 持続グルコースモニタリング(CGM:Continuous Glucose Monitoring):皮下に刺した細いセンサーにより皮下の間質液中の糖濃度(間質グルコース値)を持続的に測定することで、1日の血糖変動を知ることができる。
  • CGMデバイスはBluetoothや他の無線通信技術を使用して、血糖値データをスマホアプリに送信。
    • デバイスの装着:子どもの皮膚にCGMセンサーを装着
    • アプリのインストール:親のスマホに対応するCGMデバイスのアプリをインストール
    • アカウント作成とデバイスのペアリング:アプリでアカウントを作成し、CGMデバイスとスマホをペアリング。多くのCGMデバイスは、血糖値データを他のユーザーと共有する機能を備えているため、保護者は子どもの血糖値をリアルタイムで共有することができるため、安心して野外活動に参加させることができる。
  • フラッシュグルコースモニタリング(FGM:Flash Glucose Monitoring):CGMと同様に皮下の間質グルコース値を持続的に14日間測定できるセンサーを上腕に留置し、ICカードのように、センサーにリーダーをかざすことでその値を確認できる。
実際のアプリ例
  • MySugr:糖尿病管理アプリで、食事のカーボカウントを自動的に行うことができる。
  • Carb Manager:食品のバーコードをスキャンして栄養情報を取得し、カーボカウントを簡単に行うことができる。

便利になった半面、機器のトラブルや野外活動中のアクシデント、災害時の対応にも備えておく必要があります。子ども本人の主観的な表現に耳を傾け、全身の観察を行いましょう!

参考:*認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク https://japan-iddm.net/ 

テルモジャパン https://www.terumo.co.jp/newsrelease/detail/20210318/1168

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投稿者プロフィール

児玉善子(看護師)
児玉善子(看護師)
一般社団法人看護教育支援協会 代表理事