質問すべきこと

  1. 痛みの部位:のどのどの部分が痛むか(例:喉頭、咽頭、扁桃腺周辺)。
  2. 痛みの程度:痛みがどの程度か。「ごっくんしたときに痛い?」「何もしなくても痛い?」
  3. 痛みの期間:痛みがいつから始まったか。
  4. 他の症状:発熱、咳、鼻水、頭痛、疲労感などを伴っているのか。
  5. 飲食の影響:飲み物や食べ物を飲み込むときに痛みが増すか。何か食べたものでひっかっかるもの(魚の骨など)
  6. アレルギー歴:アレルギーがあるか、または過去に似た症状があったか。呼吸のしづらさはあるのか。
  7. 最近の活動:最近の活動や環境(例:ホコリっぽい環境、花粉の多い場所、大声を出すゲームをした、調理の際に煙を吸ってしまった)。

観察すべきこと

  1. のどの視診:のどの内部を見て、赤み、腫れ、膿、ただれ、白い斑点(細菌性扁桃腺炎、喉の奥の口内炎、口腔カンジダ症など)がないか確認。
  2. 全身状態:皮膚の色や発汗の状態、湿疹、全体的な健康状態を観察。活気があるか。ぐったりしてるまたは、自ら横になろうとする。
  3. 体温:発熱があるかどうか確認。
  4. 呼吸の状態:呼吸が正常か、息苦しさがないか確認。
  5. 消化器症状:食欲不振、下痢や嘔吐はないか確認

考えられること

  1. 感染症:風邪やインフルエンザ、咽頭炎、扁桃炎などのウイルスまたは細菌感染。
  2. アレルギー:花粉症や食物アレルギーによる反応。
  3. 外的刺激:乾燥した空気、冷たい飲み物、声の使いすぎなど。
  4. 外傷:のどに何かが引っかかったり、刺激を受けた場合(野外での炊飯やキャンプファイヤーで煙を吸ってしまった)。

対応策

  1. 安静:まずは安静にさせ、体を休ませる。
  2. 水分補給:常温の水やぬるま湯を少しずつ飲ませる。
  3. 口腔内を清潔:歯を磨いたり、うがいをしたりする。
  4. 鎮痛薬の使用:本人外資から商法された常備薬を持っている場合、正しく服用
  5. 環境の調整:乾燥を避け、湿度を保つ。
  6. 医師の受診:痛みが続く、または悪化する場合は医療機関の受信。
  7. アレルギー対策:レルギーが疑われる場合は、アレルゲンを避けるようにする。あらかじめわかっている場合は常備薬を使用。
  8. 感染症が疑われる場合は、保護者に連絡し迎えに来てもらう。

まとめ

野外活動中の子どもの「のどの痛み」には、単に、「風邪」では済まされないことがあります。不慣れな環境で遊びすぎて、疲れがたまったり、いつもと違う食事に戸惑ったり、口腔内の清潔を怠ってしまったり、突然アレルギー症状が出たり・・・・原因はさまざまです。喉の痛みが続く場合や他の症状(発熱、呼吸困難、食欲不振など)がある場合は、医療機関を受診して正確な診断を受けるようにしましょう。

投稿者プロフィール

児玉善子(看護師)
児玉善子(看護師)
一般社団法人看護教育支援協会 代表理事