子どもの鼻水は、風邪やアレルギー、乾燥した空気などによって引き起こされる
子どもの鼻水に対する一般的なケアです。
- 鼻をかむ方法を教える:子どもに鼻をかむ方法を教える。片方の鼻孔を押さえて、もう片方からそっと息を吹き出すように指導。
- 湿度を保つ:室内の湿度を保つことで、鼻の通りを良くする。加湿器や湿ったタオルを部屋に置く。
- 体位の工夫:鼻詰まりがある方の鼻孔を上になるように横向きで寝かせる。重力が鼻腔内の分泌物の移動を助ける。
- 鼻スプレーや塩水洗浄:生理食塩水スプレーや塩水で鼻を洗浄することで、鼻詰まりを緩和できる。
- 十分な水分摂取:水分をしっかり摂ることで、粘膜が潤い、鼻水の排出を助ける。
- アレルギー対策:アレルゲンを避けるための対策をとる。内服治療でコントロール。
- 休養と睡眠:十分な休養と睡眠をとることで、免疫力を高め、症状の改善を促す。
鼻水が緑色になった場合
子どもの鼻水が緑色になる場合、以下の点を考慮する必要がある。
- 細菌感染の可能性:緑色の鼻水は、通常、細菌感染によるもの。風邪の初期段階では透明や白っぽい鼻水だが、症状が進行すると細菌が増え、鼻水が黄色や緑色になることがある。
- 副鼻腔炎:長期間続く緑色の鼻水は、副鼻腔炎の可能性がある。副鼻腔炎は、鼻腔の周囲にある空洞が感染して炎症を起こす状態で、頭痛や顔面の痛み、発熱などの症状が伴うことがある。
- 診察の必要性:緑色の鼻水が数日以上続く場合や、発熱、頭痛、顔面の痛み、または全身のだるさなどの症状が伴う場合は、医師の診察を受けることをお勧め!!
- 薬物療法:医師が抗生物質や他の薬を処方する場合がある。自己判断で薬を使用するのではなく、必ず医師の指うことうこと。
副鼻腔炎と蓄膿症
副鼻腔炎は、副鼻腔(鼻腔の周囲にある空洞)の炎症である。
- 急性副鼻腔炎:通常、ウイルス感染が原因で風邪から派生することが多い。症状は鼻詰まり、鼻水、顔面の圧痛、頭痛などで、数週間以内に治癒することが一般的。
- 慢性副鼻腔炎:12週間以上続く副鼻腔の炎症。アレルギー、環境要因、鼻腔の構造的な問題などが原因となることがある。症状は長期間持続し治療も継続すること。
蓄膿症は、慢性副鼻腔炎がさらに進行し、副鼻腔に膿がたまる状態。
- 膿の蓄積:副鼻腔内に膿が蓄積し、鼻づまりや鼻水、顔面の痛みや圧痛、悪臭のある鼻水などの症状が現れる。
- 鼻水 鼻づまり 頭痛、顔面痛 鼻の中に悪臭を感じる 匂いがわかりずらい(嗅覚低下) 鼻水がのどに落ちる(後鼻漏) 痰や咳
- 原因:慢性的な炎症、感染症、アレルギー、鼻腔の構造的な異常などが原因で発症。
- 治療:抗生物質の投与や、副鼻腔のドレナージ(排膿)。手術療法もある。
集中力をなくしたり、落ち着きが亡くなったり、ぼうっとしたりすることもある。
両者の共通点と相違点
- 共通点:両者ともに副鼻腔の炎症や感染を伴い、鼻詰まり、鼻水、顔面の痛みなどの共通する症状。
- 相違点:副鼻腔炎は一般的な炎症、急性と慢性に分類されるのに対し、蓄膿症は特に膿が蓄積する重度の慢性副鼻腔炎。
蓄膿症の危険な合併症
- 眼の周囲の感染症:
- 副鼻腔から眼の周囲に感染が広がることがある。症状としては、眼の腫れ、赤み、痛み、視力低下。
- 眼の周囲の感染症は迅速な治療が必要!
- 髄膜炎:
- 副鼻腔から感染が広がり、脳や脊髄を覆う膜に炎症を引き起こすことがある。症状は高熱、激しい頭痛、首の硬直、意識障害など。
- 髄膜炎は命に関わる重篤な状態であり、緊急の治療が必要!
- 脳膿瘍:
- 副鼻腔から感染が脳に広がり、膿のたまる膿瘍を形成することがある。症状は頭痛、発熱、神経症状(例えば、片側の麻痺やけいれん)など。
- 脳膿瘍は外科的な排膿や抗生物質による治療が必要!
- 骨髄炎:
- 副鼻腔の周囲の骨に感染が広がることがある。顔面の痛みや腫れ、発熱などが症状として現れる。
- 骨髄炎は長期的な抗生物質治療が必要!
放置せず、きっちり観察!
副鼻腔炎や蓄膿症の症状がある場合は、早めに医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要。
- 高熱が続く
- 顔面や眼の周囲に激しい痛みや腫れがある
- 視力に異常がある
- 頭痛が激しく、首が硬直する
- 意識障害や神経症状が見られる
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