野外活動中の子どもがトゲが刺さった場合の初期対応についての手順は以下の通りです。

1. 落ち着かせる

まず、子どもを落ち着かせます。パニックにならないように穏やかに声をかけて安心させます。それでないとトゲの刺さったところを見せてくれません・・・・もっと痛いことするのでは?と思われているのでしょうね(>_<)

2. 洗浄

トゲを抜く前に、対応する人の手をしっかりと洗います。

また、子どものとげが刺さっている部分も、水道水でかまいませんので洗いましょう。洗うことで清潔を保て、また皮膚の乾燥がなくなるので、とげが抜きやすくなります。おもに手や足の裏が多いと思います。

3. トゲを確認する

トゲが刺さった部分をよく観察し、トゲがどのくらい深く刺さっているか、周囲の皮膚に炎症がないかを確認します。

4. トゲを抜く

  • ピンセットを使う場合: 清潔なピンセットを用意し、トゲの先端をしっかりつかみ引き抜きます。指であれば輪ゴムなどを巻いて、とげを見やすく抜きやすくなります。
  • 針を使う場合: トゲが深く刺さっている場合は、消毒した針を使って慎重に皮膚を少し開き、トゲを露出させてからピンセットで抜きます。

5. 消毒する

トゲを抜いた後、刺さっていた部分を消毒します。必要に応じて、絆創膏やガーゼを使って傷口を保護しますが、小さく浅い傷の場合は、洗浄しただけで構いません。

6. 観察する

トゲを抜いた後も、数日間は刺さっていた部分を観察します。赤みや腫れ、痛みが続く場合は、感染の可能性があるため、医師の診察を受けます。

注意事項

  • トゲが深く刺さっている、もしくは抜くのが難しい場合は、無理をせず、医療機関での処置を受けることをおすすめします。
  • 抜いた後も痛みや炎症が続く場合、または発熱などの症状が見られる場合は、すぐに医師に相談してください。

投稿者プロフィール

児玉善子(看護師)
児玉善子(看護師)
一般社団法人看護教育支援協会 代表理事