おねしょについて

子どものおねしょ(夜尿症)は、「5歳以上で1か月に1回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁を認めるものが3か月以上つづくもの」と定義されます。野外活動中のおねしょは、子どもにとってストレスや恥ずかしさを感じることがあり、適切なケアとサポートが重要です。

日頃から夜尿症のある子どももいれば、お泊りの日に限り「おねしょ」をしてしまうこともあります。

おねしょの要因

  1. 心理的ストレス:新しい環境や日常とは異なるスケジュールが、子どもにストレスを与え、夜尿症を引き起こすことがあります。
  2. 飲み物の摂取:夜遅くに大量の飲み物を摂取することが、夜間の尿意を促進することがあります。
  3. 身体的要因:昼間遊びすぎて疲れ切って寝ていることがあります。睡眠中に膀胱がいっぱいになっても、尿意で目をさますことができないということがあります。
  4. 環境的要因:トイレの場所が遠い、ベッドが二段になっているのなど、トイレに行くのに時間がかかることが要因になることがあります。

必要なケア

  1. 心理的サポート
    • 子どもが恥ずかしい思いをしないよう、他の子どもたちに知られないようにプライバシーを保つこと。
  2. 事前準備
    • 夜間用のおねしょ用のパンツやシーツを用意しておく。
    • 寝る前にトイレに行くことを促す。
    • 薬物療法をしている子どもには内服確認を行う。
  3. 水分摂取の管理
    • 就寝前の数時間は水分摂取の取り方に気を配る。
    • 昼間に十分な水分を摂取するように指導する。
  4. 衛生管理
    • おねしょをした際にはすぐにシーツを交換し、清潔に保つ。
    • 子ども自身がシーツや服を替えることができるようにサポートする。

お泊り野外活動での具体的な対策

  • スタッフの教育:キャンプスタッフは夜尿症に対する知識を持ち、適切に対応できるようにしておく。
  • バディシステム:夜間のトイレに行く際には、信頼できるバディ(友人やスタッフ)と一緒に行くことを促す。
  • プライベートエリアの設ける:夜尿症の子供がシーツや服を交換できるプライベートエリアを用意する。

投稿者プロフィール

児玉善子(看護師)
児玉善子(看護師)
一般社団法人看護教育支援協会 代表理事