夏の子どもの野外活動中に冷たいお茶を飲んで下痢をする場合は以下のような対策をお勧めします。
- 常温の飲み物を用意する:冷たい飲み物よりも常温の水やお茶にかえることで、胃腸への刺激を減らし下痢の予防になります。
- 水分補給の工夫:お茶ではなく自家製ドリンクに変更し、電解質のバランスを保ちます。市販のスポーツドリンクでも構いませんが、お子さんの年齢によってはかえって
- 飲む量を調整:一度に大量の飲み物を飲むのではなく、少量ずつこまめに飲むように指導します。
- 食事に気を付ける:消化に良い食べ物を選び、脂っこいものや生ものは避けます。
- 休息を取る:子どもが疲れていると胃腸の働きが弱くなることがあります。適度な休息を取り入れることが重要です。
これらの方法で子どもの胃腸の負担を軽減し、快適な野外活動をサポートできます。
自家製ドリンクのつくり方(引用:https://cookpad.com/recipe/1825305)
材料 (500mlの水 ペットボトル分)塩1g 白糖20g レモン汁(ポッカレモン)大さじ1。白糖は味を美味しくするためだけではなく、摂取した水分が腸で吸収される際、糖が塩分と一緒に摂取されることにより腸管での水分吸収を促進する働きがあります。
「おなかの調子が悪いこと」「下痢になるかも・・・」が野外活動に集中できなくなることもあります。ちょっとした異変に気付いて、飲み方、自家製ドリンクのつくり方を試してみてもいいかも!
アイソトニック飲料とハイポトニック飲料には、主に浸透圧の違いがあります。体内への水分や電解質の吸収速度や効果が異なります。
アイソトニック飲料(等張飲料)
- 特徴: アイソトニック飲料は、体液とほぼ同じ浸透圧を持っています。これにより、水分や電解質が体内に効率的に吸収されやすいです。
- 成分: 主にナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの電解質が含まれており、糖分も適量含まれています。ポカリスエット(大塚製薬)やアクエリアス(コカ・コーラ)などです。
- 効果的な場面:
- 運動中・運動後: 汗をかくことで失われる水分や電解質を速やかに補給するために効果的です。特に高強度の運動や長時間の運動後には最適です。
- 暑い環境での活動時: 高温下での野外活動や熱中症の予防に役立ちます。
ハイポトニック飲料(低張飲料)
- 特徴: ハイポトニック飲料は、体液よりも低い浸透圧を持っています。これにより、さらに迅速に体内に吸収されやすいです。
- 成分: 電解質はアイソトニック飲料と同様に含まれていますが、糖分は比較的少なめです。ハイポトニック飲料の代表格でもある経口補水液ですが、ドラッグストアやネットで販売されているものには、OS-1(大塚製薬) OS-1アップル味(大塚製薬) アクアサポート(明治)などがあります。
- 効果的な場面:
- 軽度から中程度の運動中: 長時間ではないが、適度な運動時に水分を速やかに補給するために効果的です。
- 頻繁に水分補給が必要な場面: 長時間の野外活動や低~中強度の運動中など、頻繁に水分を摂取する必要がある場合に適しています。
子どもの野外活動における効果的な使用タイミング
- 高強度の運動時や暑い環境での活動: 汗を大量にかくような運動や高温下での活動時には、アイソトニック飲料が効果的です。これにより、失われた電解質や水分を速やかに補充することができます。
- 軽度から中程度の運動や頻繁に水分を摂取する必要がある活動: 長時間にわたる野外活動や、軽度から中程度の運動時には、ハイポトニック飲料が適しています。吸収が早く、水分を効率よく補給できます。
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