突き指は指先にものが強くぶつかって、指に力が加わって起こります。
突き指は、放っておいても自然に治ります。しかし、骨折や靭帯(じんたい)の損傷、脱臼であれば治療が必要です。
野外活動中、子どもの突き指が最も多く発生するのはボール遊びです。ドッジボール、バスケットボール、バレーボールなど。
- 突き指の症状
- 指が腫れる
- 痛みがある
- 指を動かすのが難しい
- 関節が変形することもある
- ただの「突き指」でない場合もあるので、侮るなかれ!!
- マレットフィンガー
- マレットフィンガーは腱性槌指(けんせいつちゆび)とも呼ばれています。指の第一関節から先の部分で腱が断裂し、指先を伸ばせなくなります。
- 6週間程度固定が必要です。
- 剥離骨折
- 突き指にともなって、剥離骨折を起こしていることがあります。腱がついている部分の骨が剥がれ第一関節を伸ばせなくなります。
- 手術が必要なこともあります。
- 中節骨骨折
- 中節骨は指の第一関節と第二関節の間にある骨で、力が加わることで骨折を起こし、手の甲側にズレるのが特徴です。
- PIP関節脱臼骨折
- 突き指の中でも、指の第二関節の部分で脱臼と剥離骨折が同時に起こることがあります。治療が遅れると後遺症のリスクが高くなるので、すぐに治療を受けることが重要です!
突き指も「RICE処置」
RICE処置は、突き指だけでなく、捻挫や打撲などの軟部組織損傷にも有効な応急処置方法です。痛みを和らげ、腫れを抑える効果があります。また、回復を促進し、損傷が悪化するのを防ぐためにも重要です。
- Rest(安静):
- 突き指した部分を安静にします。引っ張ったり、必要以上に曲げたり伸ばしたりを繰り返餌内容にします。一旦、運動や活動を中止し指を使わないようにしましょう。
- Icing(冷却):
- 突き指した指を冷やします。氷や冷たいパックを使用して、15~20分間冷却します。氷を直接皮膚に当てないように、布やタオルで包んで使用します。
- Compression(圧迫・固定):
- 腫れを抑えるために突き指した部分を軽く圧迫(テーピング)しますが、不慣れな人は包帯で固定します。このとき、血流を妨げないように注意します。
- Elevation(挙上):
- 突き指した手を心臓より高い位置に保ちます。腫れや炎症を軽減することができます。
どんな時、医療機関に行けばよいか
医療機関を受診すべき状況
- 激しい痛み:指の痛みが非常に強く、子どもが指を全く動かせない場合
- 変形:指が不自然な形に曲がっている場合
- 腫れ:指全体が著しく腫れている場合
- 色の変化:指が青紫色や白く変色している場合
- しびれ:指や手にしびれや麻痺がある場合
- 動かせない:指を全く動かすことができない場合
- 開放性の傷:突き指部分の皮膚に深い傷があり、多量の出血がある場合
- 指が冷たい:指先が冷たく感じられる場合
- 痛みが引かない:24時間以上経っても痛みが改善しない場合(子どもが泣き止まない、活気がないなど)
- その他の症状:発熱や全身の不調がある場合(子どもがぐったりしている 食欲がないなど)
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