お薬、のめる子は偉いの?

「お薬をのめて偉いね~」とほめることで子どもは自信を持ち、薬をのむという行動が重要であり、価値があることを理解できます。褒められることで、次回も薬をのむことに対する抵抗が減り、服薬の継続がしやすくなります。また、他の子どもたちも同じように薬をのむことの重要性を認識し、必要なときに抵抗なく薬をのむようになることもあるかも。

しかし、デメリットも!

薬をのむことが特別なことと捉えられ、過度に注目されることで、その子どもが逆に違和感となる場面があります。

また、健康で薬をのむ必要がない子どもたちが「自分も褒めてもらいたい」と思い、薬の服用に関して不必要な興味を持つ可能性があります。薬をのむことを特別な行為として捉えると、病気や薬に対して過度に敏感になることがあります。その場面の人間関係が状況や状態によっては、病気や薬に対して、抵抗感を持つこともあります。

バランスの取り方が大事!

薬をのむこと自体を大々的に褒めるのではなく、個別に静かに声をかけることでプライバシーを尊重しつつ、適切なサポートができると思います。

他の活動の中で薬をのむ行為をあまり特別視せず、自然な形で励ますことが重要です。例えば「ちゃんとお薬をのめたね。OK!」とか。頓服薬などを内服した場合は「お薬が効いてくるまで様子をみようね」といった感じでしょうか。

子どもたち全体に対して薬の重要性や病気についての理解できるように教育的なアプローチは必要です。健康行動の一環として薬をのむことを教えることが大事です。薬をのむ必要性がない子どもに対しても「健康でいられるように、大切なことをしているんだね!どんなことに気を付けているの?」というふうに、全体の健康管理について話すことで、薬をのむこともその一環であることを学び合えるといいですね~(^^♪

投稿者プロフィール

児玉善子(看護師)
児玉善子(看護師)
一般社団法人看護教育支援協会 代表理事